■ ファサード全体のデザイン

建物の落ち着いた外観に合わせ、コンクリートのフラットな質感と自然素材のバランスを大切に設計しました。
無駄を削ぎ落としたシンプルなラインで構成しつつ、ポイントでウリン材を使用することで、温かみのあるナチュラルな表情をプラスしています。
アプローチは洗い出しと土間コンクリートを組み合わせ、素材の違いが映える上質な仕上がりに。

まずは、イメージパースからご覧ください。

■ 大型カーポートで使いやすく快適な駐車スペース

大きめのカーポートを採用。
屋根材は人気のブラックマットを使用し、紫外線を100%カットする高機能仕様です。

さらに、住宅のひさしの下にカーポートが収まる配置としたことで、
雨の日でも濡れることなく車へアクセス可能。
日常の使い勝手が飛躍的に高まり、「暮らしやすさ」と「デザイン性」を両立した駐車スペースが完成しました。

カーポートの雨水の縦樋部分は土間コンクリート部分を抜いて、砕石でスマートに雨水をキャッチ！

車を降りてから玄関までの導線も考慮してます。

■ アプローチ：平面になりがちな動線に立体感を演出

広いアプローチは、どうしても「平面的」になりがちな部分。
そこで ウリンのウッドレールを配置し、動線に“立体感”と“奥行き”を持たせました。
植栽スペースのRラインにもウッドレールを加えることで、素材感が際立つやわらかな景色に仕上がっています。

■ 植栽スペース：ナチュラルな素材感 × 上質なアクセント

シンボルツリーにはハイノキとアオダモを採用し、写真手前のハイノキの足元には低木・下草をバランス良く配置、門柱サイドのアオダモはチャート石配置し無骨さを演出。
チャート石の色味とウリン材のブラウン、そして洗い出しの自然石の風合いが調和し、ナチュラルながらも上質さを感じる植栽ゾーンとなりました。

■ 門柱デザイン：素材を引き立てる光の演出

門柱は落ち着いたタイル調デザイン。
その“素材の陰影”が最も美しく見えるよう、ライティングを細かく調整しています。

• 門柱下にはLEDラインライト
  門柱幅いっぱいのラインライトを下部に仕込み、タイル面を柔らかく照らし上げることで高級感と奥行きが際立ちます。
• 表札もライン上でほのかに光らせる演出
  夜間でも視認性を確保しつつ、雰囲気を壊さない上品な光に。
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■ ライティング計画：立体感と陰影を美しく

光と影を意識し、夜のファサードがより魅力的になるよう計画しました。

• ポールライトで足元を優しく照らす
  アプローチの安全性と景観を両立。
• アオダモをスポットライトでライトアップ
  光が門柱横の格子に投影され、植栽の陰影がゆらぐ幻想的な景色を演出します。
• ラインライト × スポットライトの組み合わせ
  ナチュラルでありながら重厚感のある、ワンランク上のナイトシーンを実現。
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■ 既存木塀にはウリン材で耐久性ある土留めを
敷地境界にあった既存の木塀と住宅の設計GLの関係で、住宅側には必要最低限の土留めが求められました。
そこで今回は、ウリン材を使った簡易土留めを設置。

将来的に既存木塀が傷んだ際にも、今回の土留め部分はそのまま再利用できるように設計しているため、余分なコストを抑えながら長く安心して使えるつくりにしています。
腐りにくいハードウッドだからこそ実現できる、見た目も耐久性も安心の仕上がりです。

■ まとめ

K様邸では、
「素材の表情を楽しむ上質なナチュラル外構」
をテーマに、建物と庭が自然に溶け込むようなデザインを心がけました。

ウリン材・自然石・洗い出しコンクリート・ライティングをバランスよく組み合わせることで、昼も夜も美しい、永く愛される外構が完成しました。